無名一般人の雑記

備忘録というか記録みたいな

受験生へ、興味もない学部に入るな

世は当に受験シーズンである。

 

この学歴社会においては、受験を経験した者、これからする者が大半であろう。

では、受験に必要なものはなにか?と聞かれた場合、あなたはなんと答えるだろうか。

 

学力?成績?努力?受験票?

まあ、どれも正解である。しかし、受験にとって一番必要なものがこの他にある。

 

それは

 

目標である。

 

これがないとどうしようもない。

目標とはなにか?それは人によるだろう。将来の夢のために大学に進む者、上京するためにする大学に行きたい者、とりあえず大卒資格がほしいという者等々、受験をするものは皆それなりに目標を持って挑むわけである。

 

 

かくいう俺はというと、

学歴コンプを解消するため

大学を受験した、といえる。

 

その理由は中学時代に遡る。俺は中学当時、全くと行っていいほど勉強をしていなかった。かといって部活に励んでいたわけでもない。ここまではギャルゲーの主人公みたいでいいだろう。そのかわりにyoutubeすら嫌悪し、ずっとニコニコ動画と個人サイトを監視するゴミみたいな趣味しか持ち合わせていない小太りのキモ眼鏡が誕生した訳だが…

 

そんな生活を中3になっても続けていたお陰で内申点はクソミソに悪く、かつ受験勉強もまともにしていないという四面楚歌の状態で高校受験を迎えた。

結果はもちろん落ちた。しかも公立に。

その結果、滑り止めの私立高校に通う事となったのである。

 

 

滑り止めの私立高校生の特徴を一つ紹介しよう。

それは自己肯定感の低さである。

世の中には自称進学校という言葉がある。自分で進学校を名乗っているが、実態は大した偏差値でもなく、進学実績もないという意味である。

俺の通っていた高校もその類であった。

クラスが偏差値で分かれており目に見えて「偏差値」という括りのもとできたカーストの中、公立高校は偏差値にかかわらず6時間授業であるにも関わらず、俺たちは7時間授業を強制され、備品や設備は薄汚く、雨漏りや底冷えが止まらない環境、空手部の部室から漏れ出る悪臭、辛気臭くただつまらない説教を繰り返す教師、誰一人として友達のいない教室、そして狭い校庭にデカデカと停められた校長の磨き上がった黒光りするアルファロメオ

 

すべてが悪夢だった。

 

もうそれは、俺の人生において悪夢として記憶の彼方に葬りたい人生の決定的な汚点そのものであった。

 

俺はそんな状況から脱出したかった。

 

低い偏差値から抜け出すため。

この淀んだ学校の空気を二度と吸わないため。

 

ただ、それだけのために勉強を始めた。

(と大仰に書いたが、勉強を始めたのは高3になってからっていう。なんたる惰性)

まず俺は受ける大学をとりあえずネームバリューで決めた。

そしてどの学部に受けるかであるが、いちいち選り好みしていてはキリがない。なのでなんとなく文系で数学も使わなそうな法学部だけ受けまくることにした。その結果、それなりの大学に潜り込むことができた。

 

そんな感じで、俺は学歴コンプを解消したいというしょうもない目標のために大学を受験した。

 

では、それがどのように問題となるか?

 

 

それは何かと判断を誤りやすくなる

という問題へとつながる。

 

つまるところ、大学に入れれば何でもいいというような思考に陥りやすいという問題である。

 

俺はこの思考に完全に囚われた。しかも、「大学に入れればなんでもいいとか思ってるやつは受からないだろ」と公言していたのにも関わらず。

 

 

「大学に入れれば何でもいい」

この言葉の意味が「大学に入れるのならどこの大学でもいい」ではなく、

大学に入れるのならどこの学部でもいい

という意味でもあることを知ったのは、大学に入学して最初のテスト期間であった。

 

テスト期間が近づくと、クラスは試験範囲の噂でもちきりとなる。俺もそんな話題を聞いて、そろそろ勉強しようかと法律科目の教科書を開いた。

しかし、いくら教科書をめくっても理解ができない…

詳しい解説も載ってない。というか、教科書自体が詳しい解説なのかもしれないが、初心者が一発で読みとけるような文章ではない。

俺はここで初めて気がついた。

受験当時学部をないがしろにしていたと。

そう。俺はいちいち選り好みするのが面倒で法学部だけ受けたのである。

 

対して法律に興味があるわけでもないのに。

将来司法試験に受かりたいといった夢もないのに。

東京に憧憬を抱いているわけでもないのに。

 

低偏差値の高校から抜け出すというそれだけのための受験の結果、

「ただ受験して、ただ大学に受かった」

という現実のみがそこに音もなく転がっていた。

 

...とても悲しかった。

テストは三法のうち二法落とした。

そして現在、後期の単位も二法落とす予定である…泣

 

 

だからこそ、今受験真っ只中の諸君、そして今から受験勉強を始めようとしている高校生諸君に諫言したい。

 

「受験の目標は入ったあとも考えて決めよう」と。

「大学だけでなく学部もしっかり調べて決めよう」と。

 

 

 

 

この落第大学生の失敗を礎に、新大学1年生の素晴らしいキャンパスライフが築かれることを切に祈っている。(今日刑法の試験があるのになんの評価にも繋がらないブログを2000字、午前5時に書いた大学生より)